Technics SL1400MK2のレストア

ジャンク品のレコードプレーヤー、TechnicsのSL1400MK2を修理した。

これまでカートリッジの交換ができないタイプのオーディオテクニカの安いプレーヤーを使っていたが、本格的なレコードプレーヤーが欲しくなった。

レコードプレーヤーはCD普及前の70年代後半前後が黄金期で、各社の競争で良い品質のものがマス市場向けに多く作られたらしい。 それらの中でもTechnicsのSL1200は名機として有名だが、その兄弟機は性能や堅牢性も良く、1200よりずっと安く手に入ると以前耳に挟んだことを思い出し、クォーツロックを採用しているMK2世代のフルオートのSL1300MK2、オートリターンのSL1400MK2、マニュアル式のSL1500MK2あたりに修理する候補を絞った。

最初にマニュアル式のSL1500MK2の中古を相場より安く入手でき修理しようと試みたが失敗し(いろいろ無計画に分解したりミスでアームの線を切ってしまったりした)、リトライのためにSL1400MK2の中古を入手した。1400MK2は黒いボディがかっこいい。

さいわい修理に失敗したSL1500MK2が内部の機構の調査や部品取り用として修理に役に立った。 YouTubeの分解・修理の動画で見ただけではよくわからない部分も、破損を恐れずに分解して確認できる練習台があると理解しやすくなる。

分解中に写真をとりながら作業を進めたので、過程を写真つきでまとめようかとも思ったがあちこちいったりきたりな進め方をしていてわかりにくいのでやめた(めんどうだし)。

なかなか苦戦したが無事修理できた。 またこのシリーズのレコードプレーヤーを修理するときにはずっと短い時間で修理できると思う。

中古のSL1400MK2とオイルや3Dプリントしたパーツのコストを合わせて1.5万円程度だったが、70年代当時9.5万円で売られていたこととその頃の物価を考えれば、修理に失敗した1500MK2の分を含めて考えても十分元は取れているんじゃないだろうか。

本格的なレコードプレーヤーを手に入れられて満足。 修理前にも音出しをしていたが、修理してから聴くと達成感からかよりよく聴こえる。 とりあえずはオーディオテクニカの一番安いカートリッジでレコードを楽しんでみる。

修理した箇所

  • アームリフターの故障

分解してみると内部のプラスチックのパーツが割れていた。 よくある症状らしい。

ネットで拾った3dデータでパーツの3Dプリントを3Dプリント業者に注文してパーツを交換したら治った。

  • アンチスケーティングの故障

内部のアンチスケーティングの機構のオイルが固まって固着していたので、拭き取ってシリコンオイルを塗った。

  • 電源スイッチ

電源スイッチが引っかかって押したら戻ってこない

スイッチのバネを清掃し、キャップの引っかかっている部分を少しやすりで削った。

  • スピンドルオイルの交換

モーターのシャフトを外しシャフトとシャフト受けを綿棒で黒い汚れがつかなくなるまで清掃し、TechnicsのSFW0010というスピンドルオイルを新しく塗った。

  • その他

いくつかのパーツを修理に失敗した1500MK2の部品と交換。

一通り修理後に組み立てて再生するとどのレコードでも2曲目の途中でループが発生したので再び分解して調査。アームが動くときに内部でパーツ同士の接触が起きていることが判明。 内部のネジを締めなおすと接触の原因となっていたガタつきがなくなりループが消えた。

修理したTechnics SL-1400MK2。ダストカバーは反射防止のため外している。

修理したTechnics SL-1400MK2。ダストカバーは反射防止のため外している。